金融系システムエンジニア
「金融系のシステムエンジニアとして働いているけど、あまりにも激務すぎる・・業務もつまらないし、どうせならWebエンジニアとして転職して、サービスの開発をしたい!!でも、どうやったらWebエンジニアになれるのかな?」
この記事ではこういった疑問に答えます。
金融系のSEの方の中には、「エンジニアとしてサービスづくりがしたい!」と考えてWeb系のサービス開発が出来る会社に転職を考える方が多い傾向があります。
結論から言うと、金融系のシステムエンジニアからWeb系のエンジニアへ転職することは不可能ではありません。
ただ、転職を考えている金融SEの方は、そもそも転職は可能なのか非常に不安だったり、どのように転職活動したらいいのか分からないですよね。
そこで、今回は金融系のシステムエンジニアがWeb系エンジニア転職することは可能なのか、転職するにはどういったアクションを取ればいいのかについて詳しく解説します。
目次
金融系SEからWEBに転職したい人に多い転職理由

金融系のSEからWEBに転職したい方に多い転職理由としては、以下のようなものがあります。
- 管理業務ばかりで面白くない
- 使用する技術が古い
- とにかく激務であることが多い
理由① 管理業務ばかりで面白くない
金融系システムエンジニアの方は、SIerに勤めている方が大半ですよね。
よく大手SIerはコードを書けない人ばかりと揶揄されますが、金融系SEも企業によっては、ほとんどコードを書きません。
主な業務内容は、発注元への進捗報告や、下への発注、進捗の確認 、工数計算、納品作業などエンジニアとは言えないような仕事ばかりです。
こういった管理業務の多さから、普段からの業務内容にウンザリしてしまい、Webに転職したいという方が多いのが現実です。
理由② 使用する技術が古い
金融系SEは、業務で使用する技術も非常に古く、SIer業界以外ではほとんど評価されないようなスキルしか身につきません。
社内の連絡もメールや電話で、Slackなどのグループウェアは全く使用しなかったり、テストコードは書かずに、全て手動で実行されています。
確かに、金融系SEはシステムに対する安定性を求められますが、あまりに古すぎるがゆえに、「自分の市場価値は社外に出たらどれくらいなのだろう」と考え、転職したいと思う人が多いようです。
理由③ 業務内容が激務すぎる金
SIerの仕事は、「下請けの開発業務」です。
納期や開発スケジュールの関係上、納期前の残業は当たり前ですし、トラブルが発生して、休日返上で働いた経験をお持ちの方もいるはずです。
そういった激務から脱却するために、Web系の事業会社に転職したいと考える金融系SEの方が多い傾向があります。
金融系SEからWEBへの転職は何歳までが限界?

WEB業界へ転職したい金融系SEの方は、だいたい30歳前後を転職のリミットと考えておくといいでしょう。
どんな職業でも同じことが言えるかもしれませんが、30歳という年齢を超えてしまうと、基本的に全く違う業種に転職することが難しくなります。
企業側としても、30代という年齢である以上、ある程度の経験値を持っている、即戦力人材となり得る人材が欲しいと考えます。
特に、エンジニアに関しては、現役で働ける寿命が早いと言われているので、WEBへの転職をしたとしても、数年しか戦力として通用しなくなってしまう可能性が高いです。
今現在、自分の仕事に不満を感じている20代の方は、なるべく早く転職活動を開始して、選択肢のあるうちにキャリアチェンジしてみるようにしましょう。
金融系SEからWEBの転職が難しい理由

一般的に、金融系のSEからWEB業界へ転職するのは難しいと言われています。
同じ「エンジニア」という職業であるため、金融系SEとしてのキャリアとWebエンジニアのキャリアは繋がっているように思えます。
しかし、実はこの2つの職業の間には、大きな壁があるのです。
- SEとWEBでは使用するスキル違う
- WEBの知識を0からつける努力が必要
- SE(特にSIer)とWEBの平均年収が違う
SEとWEBでは使用するスキルが違う
まず、使用するスキルを分かりやすく理解するために、以下にスキルマップを参照してみました。

上の図では、縦の軸がシステム運用・構築のノウハウ力で、横の軸がプログラミングスキルと考えてください。
分かりやすく言うと、Aの領域にいるエンジニアはスーパーエンジニアです。この領域のエンジニアは、なかなか存在しません。
Bの領域に分類されるのが、WEB系エンジニアです。
WEB系エンジニアは、システムの運用や構築などを行ったりするよりも、仕事柄、より良いコードを書くことが出来るエンジニアを求められています。
一方で、SEの仕事に求められるスキルは、大規模な業務システムを構築や運用に関するノウハウが主なので、Cの領域に分類されます。
通常、SIerからWEB系に行きたい方は、比較的に学歴もあって、新卒で入ったSEの仕事をそのままやっている方が多いですよね。
そういった方が、いざWeb業界へ転職しようとした時に、SE時代の経験が全く評価されないということは往々にしてあります。
C領域で必要とされるスキルと、B領域で必要とされるスキルは、全く違うため、転職する際には領域を超える努力をしない限り、難しいということが分かります。
WEBの知識を0からつける努力が必要
先ほども触れたように、SEの仕事と、WEBエンジニアの仕事は全く異なるものです。
SEからWEBエンジニアとして転職するためには、WEB系の言語のスキルを学習する必要があります。
WEBの知識を0からつけるためには、以下の2つの方法があります。
- 独学でプログラミングを学習する
- プログラミングスクールに入って集中的に学ぶ
WEB系に行きたい!という方はどちらというと学習意欲の高い方が多いので、①の方法でも、独学が出来る人なら問題ないでしょう。
ただ、自分で学習し続ける自信が無いのであれば、プログラミングスクールに入って、集中的に質の高い学習をすることをおすすめします。
TechAcademy
なら、完全オンラインで学べて、現役のエンジニアにいつでも質問出来るので、Web言語を学びたいエンジニアの方にも非常におすすめです。

また、転職できなければ全額返金の「エンジニア転職保証コース」も用意されているので、完璧に転職したい決心が固まっている方は、検討してみてください。
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ただでさえ激務の仕事の中で、業務以外のスキルも身につけなくてはならないのも、SEからWEB系への転職が難しいと言われている理由の1つです。
SE(特にSIer)とWEBの平均年収が違う
一般的に、金融系SEとWEBエンジニアでは、平均年収がSEの方が高いことが判明しています。
年収を比べてみると、
- SE(システムエンジニア) 550万円
- WEBエンジニア 456万円
(*①は厚生労働省サイト参照、②Find Job参照)
一般的に、100万円ほど差があると言われていて、SEからWEBのエンジニアに転職すると年収は下がってしまうと言われています。
特に大手SIer(野村総研、みずほ総研、日本総合研究所など)は、平均年収が800万円以上になる企業もあるので、年収が下がってしまう可能性があることから、転職を諦める人も多いと言われています。
金融系SEからWEBへの転職は可能?転職成功事例

金融系SEからWEBエンジニアへ転職している方が1番気になるのは、転職に成功した人はどのように転職活動をしたのかについてですよね。
ここでは、金融系SEからWEBエンジニアとして転職を成功させた、転職成功事例記事を3つほどご紹介します。
1. まつしんさん(金融系→Web系)
まつしんさんは、大手の保険会社のシステムを扱うグループ会社に新卒入社後、半年くらいで配属され、COBOLを使って保険料などの細かいシステムを開発していました。
しかし、SIerは、大きな案件を何個もの仕事に細分化して請け負うため、自分が何の仕事をしているのか、よく分からなくなくなってしまうことがあります。
まつしんさんも、末端の仕事をやっている感覚になってしまい、Web系に転職活動をしたというのが転職の動機です。
2. 田中さん(金融系SIer→Web系)
参考 30代でSIerのSEからWeb系エンジニアへ転職活動した話田中と申します田中さんも、金融系SIerからWeb系に転職した1人です。
金融系のSIerとして、Javaを使ってWebアプリケーション(サーバーサイド・共通系)、フレームワーク開発をしていました。
田中さんも、このままでは、エンジニアとして成長していけないと感じ、Web系の企業に転職することを決めました。
転職活動をする上での勉強方法に関しても、記載されているので、非常に勉強になります。
3. 俺のミームを受けてみろさん(金融系SIerベンチャー→Web事業会社)
参考 転職しました-金融プロマネからRailsエンジニアへ俺のミームを受けてみるさんも、金融系のSIerベンチャーからWeb事業会社に転職を成功させています。
ベンチャー企業ということもあってか、新卒から2年ほどでプロジェクトマネージャーも経験しており、とても経験が豊富な方であることが分かります。
転職活動自体は、そこまで多く記載されていませんが、なぜ転職したのか、動機などが非常に詳しく書いてあるので、転職を考えている方ならとても共感できる内容になっています。
金融系SEからWEBに転職するためにやるべき3つのこと

最後に、Webエンジニアとして転職したいと思った時に、より具体的にやるべき3つのことについてご紹介します。
- 自分の転職動機をもう1度考え直す
- Web開発のスキルをつける
- 転職サイト・エージェントに登録する
1. 自分の転職動機を考え直す
まず、あなた自身が、本当に転職したいと思っているかどうか考えてみてください。
この記事では、金融系SEからWebに転職したい人の転職理由について先述しましたが、それはあくまで他人の転職動機であって、あなた自身の転職動機ではありません。
あなたが転職したいと思った理由を、あなた自身がしっかり分かっていないと、転職した後に、「前の会社の方が良かったなあ・・」と後悔することになってしまいます。
エンジニアとして、今後自分はどうなっていきたいのか、給料を下げてもいいという覚悟があるのかなど、もう1度自己分析をしてみることが非常に重要です。
2. Web開発のスキルをつける
自分の転職動機がしっかりまとまったら、次はWeb開発のスキルをつけていきましょう。
脱SIerするためには、絶対に必要不可欠な段階ですが、この段階で折れてしまったり、「やはりWebエンジニアも向いていないかも・・」と気づくことが多いです。
まず最初の一歩を踏み出すためにも、独学で1冊入門本にトライして見ましょう。
応用的なことが学びたくなったら、Udemy
で講座を取って、実際にアプリケーションを作りながら学んでみると、より自分のスキルが高まります。

ただ、これまで全くやったことのないプログラミング言語を、独学で学習していくことは、予想以上に辛いです。
短期集中で学びたいという方には、プログラミングスクールに通って、体系的なプログラミングスキルをつけることをおすすめします。
3. 転職エージェントに登録する
転職する決意がしっかりと固まっていて、とにかく早く転職したいと考えている方は、転職エージェントに登録することをおすすめします。
転職エージェントは、あなたとあなたが希望する企業を繋ぐ架け橋として、あなたの転職活動を、サポートしてくれます。
どの転職エージェントに登録したらいいのかについては、以下の記事で詳しくご紹介しているので、エージェント選びに悩んでいる方は、チェックしてみてください。
まとめ
今回は、金融エンジニアからWebエンジニアへの転職可能なのか、転職成功事例などを交えてご紹介してきました。
金融系SEから転職を考えている方は、Webエンジニアとしてサービスを開発したいと考えている意欲的な人が多いです。
何年かSEとしての経験がある方なら、Web系のプログラミングスキルをつければ、Webエンジニアとして転職することは十分に可能です。
これからWebエンジニアへ転職したい方は、ぜひ本記事を参考にして、転職活動への一歩を踏み出してみてください。
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